久米装枠舎Kume Frame

久米装枠舎について

ABOUT US

自己紹介として

はじまりの予感

最初に手がけた額縁は、妻であるイラストレーター 久米火詩さんへ贈ったものでした。
久米装枠舎をはじめる8年前のことです。
それをきっかけに個人的な活動として額縁の製作をすることになりました。

大好きな作品が、自分の手でつくった額に収まった時の感動。
そのひとつの体験が、この久米装枠舎の中心にあります。

額縁をつくるということ

僕、久米岬は絵や写真、造形とあらゆる芸術が好きです。
自分の生業が建築家であることも影響していると思います。

それもあってアートギャラリーによく足を運び、さまざまな作家さんと話し作品を知っていくと、作家さん本人も額装に対して悩まれていることを知りました。

ある時、自分が持っている好きな作家さんの作品を、自分の手づくりの額にいれてみました。その作品を引き立てるように、それでいてしっかりと下支えする存在感は残せるように。
今思うとその制作中、僕自身「感じたことのない大きなやりがい」を感じていたように思いえます。

ほどなくして、この久米装枠舎ははじまりました。
作家と共につくる額装として、額を必要としている人たちに向けて、自分なりの方法でお手伝いできたらと嬉しく思います。

額をつくる人

SOLIWOOD PRODUCTSとの出会い

私たちは建築の仕事をきっかけに出会いました。
当初は、私がデザインした家具をSOLIWOOD PRODUCTSが製作する、そんな関係から始まりました。

その後、私が彼らの家具デザインを依頼される立場にもなり、互いの仕事を行き来するようになります。その過程で、ものづくりへの姿勢や、木材を扱うための確かな技術と経験に触れ、少しずつ信頼が深まっていきました。

そうした関係が築かれていく中で、兼ねてより取り組んでいた額縁制作を、個人の手仕事から一歩先へ進めたいと考えるようになりました。
そのとき、共に歩んでいく相手として思い浮かんだのは、SOLIWOOD PRODUCTS以外にありませんでした。

私は、作品と向き合い、額縁のかたちを考え、伝える。
SOLIWOOD PRODUCTSは、確かな技術でそれを形にし、丁寧に届け、長く使われるものとして支える。

役割は違っても、目指している場所は同じです。作品をきちんと受け止め、空間に静かに佇み、時間とともに愛される額縁をつくること。

SOLIWOOD PRODUCTSと共に、久米装枠舎は、額縁を「作品の一部」として考え続けています。

建築家として作る光景

建築はそこで過ごす人のためのものであり、音楽でいうと伴奏のような存在だと思っています。
私たちがつくる額縁も、主旋律はあくまで作品であり、額縁はそれを引き立てるための伴奏です。
そう考えると、額縁と建築はとても似ているなと思います。

この作品がいちばん心地よく収まるのはどのような形で、木の種類は何がいいだろう。
ひとつひとつの作品と対話しながら、展示のこと、家に飾る人のこと。あれこれ思いを巡らせる時間は、建築家として空間を考える時間と重なります。

そうして生まれた額縁が、作品と空間のあいだに、静かな調和をつくってくれたら嬉しく思います。